
人間、何か壁にぶつかったり、失敗したりすると、悩み考え、そこから答えを出して前に進むわけで、自分も今までそうしてきました。倒産する前は会社という器の中でその範囲内で答えを出していたように思います。
今はその器が無いので、周りの人々の様々な意見に耳を傾け、色々な角度で考えるようになりました。
そうすると新しい発想や、今までにないチャレンジをすることになり、実は以前より生き生きしている自分に気がつく事もあります。
倒産、自己破産、という経験は今までの私の人生の中で最大の挫折でした。
もしこの経験(挫折)をしないまま生きていたら気づかないままでいたでしょう。
挫折したことで、これまでの自分の生き方(こだわり)が見えたような気がします。
1.自分の能力の限界を知ったことそれまでは、ある程度のことはなんでもできるような気がしていました。
勿論、会社という組織の器の中で、新しい事を始めるには、それなりの人さえ確保して管理していけば出来るものだと思っていました。しかし倒産して組織はなくなり、一人で何でもやる事になり、自分にはなにもできない事がわかりました。
俺は今まで何をやってきたのか?! 何も残っていないじゃないか!愕然としました。
でもこれが現実で自分の能力だと、己の限界を自覚して何かをやる(仕事をする)しかない、自分の力で少しずつ出来ることをやるしかない。
当たり前の事なのに、なぜわからなかったのだろう・・・。
2.友人の有難さこんな自分に物心両面で手を差し伸べてくれた、友人の有難さが骨身にしみました。
よく「無償の愛」というと親子関係であったりするのが一般的でしょうが、私の場合は友人から無償の愛をいただきました。
このような話をすると「それはオッサンがそれまでに、その人にそれだけのことをしてきたからですよ」と言われる事が多いのですが、どう冷静に振り返っても、私はその人にそこまでのことはしてきていないのです。
しかし私の周りの人達は、本当に私を助けてくれました。
俺は一人ではない、こんなにも多くの人たちが俺のことをここまで心配して、支えてくれる、このことには正直驚き、何度も涙ぐむことがありました。
倒産、自己破産をしなければ人の優しさ、有難さに気がつかなかったことでしょう。
3.恥をさらせば自分を高める意味で、プライドを持つということは良いことですが、悪い方向に向かうと自分の弱い部分を相手に悟られまいとして、見栄とか虚勢とかが前面に出てしまうものです。
私も以前は、勘違いのプライドで見栄を張っていたような気がします。
今は見栄を張りたくても張るものも無いので、自然体で行くしかありません。
今の自分の現状を隠す必要もないので、私の弱い部分、情けない部分もありのままに伝えると、相手はそれより(私の状況より)幸せだから良かったと思い、自分はそうなるまいとして、私の話を興味深く聞きます。
こうして恥をさらけ出すことで、会話が弾み、私の事を聞いて、見てくれて、良いアドバイスをもらったり出来たのではないかと思います。
これらはまさに「倒産、自己破産」をキッカケに知ったことなのです。
私のこれからの仕事、これだけはと決めていることがあります。
自分が納得のいくもの、最後まで自分自身で責任が取れるものを売る。
最大の努力をして、最高の満足を与えたい。
このような当たり前の事にこだわって、こだわりぬいて仕事をしたいと思っています。
得意分野失敗しない(成功するではなく)会社経営
会社経営者の心理カウンセリング